【声】027_ニカラグアにて
かつて農学者として、地域の輸出業者に勤めていたクラウディアさん。
退職された後は何年も会っていませんでしたが、今年久しぶりに再会することができました。
オコタルの街に小さな輸出業者を夫婦で開業していた彼女は、近隣の標高が低い地域の生産者のコーヒー豆を発酵を利用した処理で豊かな味わいに仕上げ、高標高のコーヒー豆と対等な価格で取り引きできるようになるサポートをしています。
独立した理由についてクラウディアさんは、「一部の限られた地域や、ノウハウを得た生産者だけがメリットを享受できる仕組みではスペシャルティコーヒーは完全と言えない」と話し、「すべての生産者が対等に競争力を持つべきだ」と続けました。
潮流の中で立場が弱くなってしまう人たちに手を差し伸べる彼女らの想いに、とても感銘を覚えた出来事でした。