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【声】029_ホンジュラスにて

標高の高い山の中で育つコーヒーの木は、農園の中だけでなく、近隣の環境の影響を大きく受けます。
農園の中であれば生産者がある程度コントロールしながら健全に保つことができますが、外となると土地の所有者や管理する行政、そして私たちの国も含めた地球全体の判断や行動が関係するため、生産者の力ではコントロールすることはできません。

今年、ホンジュラスの案内人であるアンヘルさんを訪ねた際、自身の農園の横の区画を買い取ったと話してくれました。
その先には手つかずの原生林が残っており、この森の保全も含めてコーヒーを育てたいという彼の意向でした。

表面的な区画でコーヒー生産を考えるのではなく、全てが繋がったひとつの環境として捉えながらコーヒー生産に取り組んでいきたい。
そんな彼の言葉の奥には、子どもたちを含めた次世代以降へ残さないといけないものへの思いがあるようでした。

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