ラ・ベンディシオン(前編)
久しぶりの農園訪問記です。
今回紹介するのは、ニカラグア滞在中に
僕らをずっと案内してくれたルイスさんが
経営する「ラ・ベンディシオン農園」。
ルイスさん。よか男です(ため息)。
彼の案内でラ・ベンディシオン農園をまわってきました。
ここもまた、標高がとても高く、
霧が出ているかと思えば陽がさしている場所もあり、
とても複雑な気候を生み出しています。
国境が近いところは治安もあまりよくありません。
ここでは軍の方に護衛についていただきました。
日本でもおなじみの花も咲いてましたよ。
もちろんこっちでしか見れないような植物や昆虫もたくさんいました。
この木は葉の縁が黄色く変色しています。
これは土壌のカルシウムが不足しているために起こる現象です。
このように葉の状態からも土壌の状態を知ることができます。
ちなみに同じ変色でも、こちらのように赤っぽくなっているのは
なにも問題はありません。
同じタイミングで発芽し、同じ土壌に植えて育てても
葉先が緑のものと赤くなるものがあるとのこと。
生き物ってほんとうに不思議です。
ここは比較的新しい区画で、
まだ樹齢一年ほどの若い木が植えられていました。
きれいに並んだこの写真からも、ルイスさんの几帳面さが伝わってきます。
ちなみに、一般的には発芽から3年ほど経て、収穫できるようになります。
とってもわかりやすいカットバックの写真です。
切断された先端のすぐ下の横に伸びている2本の枝は元々あったもの。
そのすぐ下から上に向かって生えている2本の枝は、
カットバックにより新しく生えてきたもの。
通常1本の枝が上に伸び、そこから横に枝が増えますが、
こうすることで、上に成長する枝が2本に増えました。
これで収穫量が増えるというわけです。
これがカットバックのひとつの目的。
もう一つの目的は樹齢が高く、収穫量が減ってきた木に対して行います。
詳しくはのちほどわかりやすくまとめますね。
ここまでで、ラ・ベンディシオン農園の訪問記の前編を終わります。
最近は工房で日記に対してのいろんな感想や質問をいただきます。
産地のことに興味を持ってもらえることは、僕としてはとっても嬉しいことです。
日記をみて感じたことや質問などがあったら、
気軽に聞いてくださいね!