一枚の写真から見る産地の気候
朝からなんとなく重い話題となりますが、、、
上の写真、見慣れたコーヒーの木の写真ですが、どこがおかしいかわかりますか?
一本のコーヒーの木に、熟したチェリーと、
未熟のチェリーと、花のつぼみがあります。
通常ではこのようなバラつきはあまりおきません。
これはラニーニャ現象が原因と言われているそうです。
ラニーニャが起きた時は中南米の方はあまり雨は降らないのですが、
今年は僕らが訪問した時期は、乾期にもかかわらず滞在中に2度も雨が降りました。
これは収穫したチェリーの精製処理にも悪影響を及ぼします。
数ヶ月前にアメリカで開催されたスペシャルティコーヒーのイベントで行われた講演会では、
このまま温暖化が進めば、2050年には標高1800mの農園のコーヒーの味が、
現在1500mの農園のコーヒーの味と同等になると発表されていました。
もちろん栽培方法などで味は変わるのですが、
環境と言う絶対的な条件が悪くなることはあまり好ましいことではありません。
植物は言葉は話しませんが、とても正直です。
たった一枚の写真ですが、見る部分はとても多い一枚です。