オーガニック認証は誰のため?
良く耳にする「オーガニック」という言葉。
実は日本ではJASの認証を取得していないと「オーガニック」や「有機」という表示自体、商品に使用してはいけない決まりとなっているのをご存知ですか?
認証というのは消費者から見て一番わかりやすい品質表示ですし、一定の基準をクリアしないと付加できないという点からある程度の信頼をおけるものですし、売り文句にしようとする行為を事前に防げるものでもあります。
ただ、作り手からするとその認証制度のおかげでいろんなひずみが生まれます。
オーガニックとして販売するにはもちろん認証がいります。
認証をとるには当然申請料が必要で、小さな農家にとっては大きな負担になります。
そしてこの認証制度は各国に独自の基準で存在しているので、一つの国で取得したからといって他の国では通用するわけではありません。
オーガニック栽培を実施していても、そのオーガニックを評価する認証制度のおかげでオーガニックとして販売できない。
そして認証と味とは必ずしも直結しない。
カリオモンズにもオーガニック栽培を実施している農園がいくつかあります。
ですがオーガニックの表示はしていません。
表示をするためには農家側の申請はもちろん、販売側も専用の機器の準備や単独輸送などとてもコストのかかるシステムの導入を強いられるからです。
そのコストはコーヒー豆代に反映されてお客様からもらうことになります。
当然味は少しも変わりません。
なんかそれも違うよなぁと思います。
安全なもの、作り手の見えるもの、そしてなにより美味しいものをできる限り身近に感じてもらうお店のスタンスに反します。
うちのコーヒーのいくつかは僕が自分の目で見てきたオーガニックです。
それでもいいんじゃなかろうかと思ってます。
明日はフェアトレードのイベントに参加します。
コーヒーについて少しだけお話する時間がありますので、その話もちょこっとできればと思っています。
お時間あるかたは是非遊びにいらしてくださいね。