ウン・レガロ・デ・ディオスは今日も、、、
雨、、、じゃなかったです。
今回で3回目の訪問となるウン・レガロ・デ・ディオス農園ですが、昨年と一昨年とどちらも雨が降っていました。
今回は初の晴れ!しかも快晴!
これまでの訪問で一番長く、農園内を歩きました。
今回はいつもの入り口からではなく、隣のエスペランサ農園から入って隣接するウン・レガロ・デ・ディオス農園に入るルート。
今回もまた護衛をつけていただいての農園訪問となりました。
エスペランサ農園もルイスさんの所有農園のひとつで、ここにはSL28という聞き慣れない品種のコーヒーが栽培されています。
SL28はケニアで多く栽培されており、コーヒーの中では比較的耐寒性があるということから寒暖の差が激しい高地での栽培が行われています。
品質も高く寒さに強いという特徴からルイスさんが試験的にいくつかの農園で栽培している品種です。
農園内では今まさに開花した木を見ることができました。
というのも普段であればこの時期に花が咲くことはありません。
ニカラグアは5月頃から雨期に入るのですが、この雨とともに一斉に開花するのが一般的です。
しかし最近ではラニーニャの影響から乾期にも雨が降り、このように開花の時期がずれてしまいます。
こうなると、早く結実するため木が養分を送るサイクルが狂ってしまい、品質に影響を与えることがあるのです。
この農園ではハイブリッド種も栽培してあるからなのか、サビ病の被害はあまり見られませんでした。
カットバック(幹を切って新しい幹を生やす)した木からも新しい枝がぐんぐんと成長しています。
ひとつ気になったのが下の写真。
葉に斑点、枝の先端が壊死しています。
「antracnosis」
炭疽病と呼ばれる病気です。
これに感染してしまうと葉には斑点が発生し、枝は感染部から上を壊死させてしまいます。
生産者の話によると15日ほどで木が死んでしまうそうで、とても恐れられている病気のひとつです。
サビ病もですがこちらの発生もまたコーヒー農家の悩みの種になっていることでしょう。
コーヒー栽培は立派な農業ですので自然を相手に仕事をしなければいけません。
機械産業とは違い常に変化と隣り合わせ、下手すれば一気にゼロになることもある世界です。
まずはコーヒーを食品として捉え、良いもの美味しいものを適正な価格で買うことを意識することが農家や生産国全体の生活の保護にダイレクトに繋がるでしょう。
農園をぐるりとまわってから農園の入り口にあるウェットミル(水洗処理場)で収穫したコーヒーの実からコーヒーの種を剥がす作業を見学しました。
行程の内容については何度かブログでも触れたことがあるので写真は載せませんが簡単に説明しておきますね。
収穫したコーヒーの実を水に浸け、重いものと軽いものに選別します。
中身の詰まった重いものはパルパーを呼ばれる機械で果肉を剥がし、コーヒーの種の状態になります。
これを一定時間寝かし、最後に洗って乾かす、という流れです
品質の高い農園に共通して言えることですが、機械を使ったらすぐに洗浄!
常にきれいに保っていくことが品質に直結していることがよくわかりますね。
ここから次の農園へと移動し、今年のウン・レガロ・デ・ディオス農園の見学は終了!
今年もこれからもたのしみな農園です。