MENU
SNS
閉じる
【菓子hibi】 今月の販売は終了しました 5月の販売は17日から20日です

産地に通うメリット


世界規模での情報網が整備された今の世の中ですから、インターネットで遠く離れたコーヒー産地の様子や情報も得ることができますし、電話一本で国内の商社さんや問屋さんからコーヒー生豆を購入することができます。

では、なぜ僕らが自分達で毎年産地へ通うのか?

数え切れないほどたくさんの理由がありますが、その中のひとつに商品の確認ができるという点があります。

以前から何度も言っている通り、コーヒーは農作物ですので毎年の仕上がりの違いはもちろん、同じ農園でも地形や日当たりによってコーヒーの品質が異なります。
単刀直入に言えば、農園が同じだからといって同じ味のコーヒーが飲めるわけではありません。
一日の日照時間も違う、収穫したタイミングも違う、栽培している品種や肥料の種類が違うことだってあります。

ではその中でいかに美味しいものを手に入れるか。

それには農園の選択だけではない、区画の選択という重要な作業が必要だと考えています。

僕達が産地で行うカッピング(買い付ける豆を決めるテイスティング)では、同じ農園のコーヒーが何種類も並ぶことがよくあります。
これは農園内のさらに区画ごとに分けられたもので、それぞれを個別に採点することで本当に自分が求める味や品質のコーヒーが手に入るのです。

もちろん「この区画が気に入った!」と思っても確実に手に入るわけではありません。
その区画からの収穫量が少なく求める数量に達しなかったり、すでに他のバイヤーに買われていたり、、
農園とのパートナーシップがより深くなってきた最近では後者の理由はあまりありませんが、他にもいろんな理由で買えないことだってあります。

しかしそうやって購入してきたコーヒー豆は自分が心の底から気に入って買い付けたものであり、お客さまへ紹介するときの絶対的な自信にもつながります。
もちろんカリオモンズのスタッフたちは自分たちのお店のコーヒーのファンですし、なにより僕自身が一番のカリオモンズのコーヒーのファンです。
それはこうやって買い付けてきた物語があってこその結果だと思っています。

「今年はどんな美味しいコーヒーに出会えるんだろう」と毎年宝探しに行くような気分です。

電話一本で何でも手に入る時代だからこそ便利さに埋もれた本当の品質が問われる世の中です。

抜群に美味しいことは大前提として、その先にあるストーリーを少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。

※写真はラ・ベンディシオン農園の買い付け区画「La Hacienda」での一枚。

share on Facebook / Twitter

その他のお知らせ

カリオモンズコーヒーロースター