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情熱の先に見えるもの


長崎は今週からいよいよ本格的な梅雨に入ってきたようです。

さて、カリオモンズコーヒーはこの夏で5周年を迎えます。
はじめは移動カフェとしてオープンしたこのお店ですが、今の場所に移ってからはコーヒー豆の販売を軸にお店作りをやってきました。
コーヒー豆を焙煎して販売する、いわゆる自家焙煎店はこの長崎にもたくさんありますが、ではその中でコーヒー豆を畑まで買いに行く人間がどれくらいいるのか。と考えたときに当時の僕が知る限り誰もおらず(今でもですが)、同時に自分が扱っているコーヒー豆について何も知らないことにとても情けなく思った経験があります。

長崎は食の宝庫です。
ちょっと車を走らせれば山があり海があり、それぞれに良い食材が揃っています。
その気になれば100%の地産地消も可能なくらい、食に恵まれた場所だと感じます。
近所の畑に行って野菜が育つところを見れれば、海に行って上がってくる魚を目の当たりにすることも可能です。

そうやって食の現場に近い場所だからこそ、同じスタンスでコーヒーを考えたかった。
ダイレクトトレード(産地直接買い付け)は僕が開業したときからの目標でありスタンダードでした。

2010年からは産地に通うようになり、実際にそこで買い付けたコーヒー豆をお客さまへ提供することが可能になりました。
買い付けを始めた当初は産地の全てを知って欲しくて無理にでもお客さまへお伝えしようとしていた印象があります。
その中でカリオモンズコーヒーへご来店くださるお客さまが本当に求めているもの、それは「美味しさ」であり「その理由」であったと4度目の買い付けを迎えてようやく気づき始めています。

まずはとびきり美味しいコーヒーが手に入ること。
それを求めてご来店いただいた全てのお客さまへ期待以上の美味しいコーヒーをお渡しできること。
今までそれができていなかったとは思いませんが、それに加えて産地や作り手のことを無理やりにでも押し付けていたように感じます。
とびきり美味しいコーヒーがいつでもここで買える、という安心感を生み出せれさえすればよかったのですが、どうしても自分が見てきた感じてきた産地の空気を知って欲しかったんだと思います。

もちろんそのことが間違いであったとは微塵も思いません。これからも産地や作り手の事はしっかりと伝えていきたいです。
ただ、お客さまがカリオモンズコーヒーへ求めるものの順番をきちんと理解できるようになったということです。
この点は自分でも成長したなぁとひしひし感じます。

美味しいコーヒーの理由付けまでができる数少ないコーヒー屋。それで良いのかと思います。
漠然と売り文句のように高品質を謳うより、五感で感じる美味しさの芯を確実に提供できていればお客さまの興味は自ずとその理由へ向けられます。
そこで初めて熱意のある素晴らしい作り手があり、美しい自然の中で育まれたコーヒーの世界をお伝えできれば良いのかなと。

5年を迎えて僕らのやることはちっとも変わりませんが、もっとシンプルに、もっと楽しく、そしてもっと美味しいコーヒーを目指す道筋ができたように思えます。
まだまだ5年、コーヒー屋さんの中では若手中の若手ですが、曲がりなりにも真剣にやっていますのでこれからも可愛がっていただければ嬉しいです。

「情熱が使命感に変わるとき」
これが人の成長には必要なのだと最近良く感じます。
世界中に散らばっている美味しいコーヒーを宝探しのように見つけ、魅力と一緒に提供していくことがこのお店の使命なのだと。

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