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【菓子hibi】 今月の販売は終了しました 5月の販売は17日から20日です

コーヒーは何日目が美味しい?


「やっぱり焙煎してすぐが一番美味しいんですか?」

よくお店で尋ねられる質問です。
このブログを読んでくださっている方の中にも気になっている方がいるかもしれませんので、一度ブログでも触れておきますね。
ちなみに今回はロースター(焙煎人)目線で書きたいと思います。

答えから言うと、焙煎直後のコーヒーは本来の味ではありません。

焙煎という作業はコーヒー生豆に熱を加え急激に化学変化を起こし、コーヒーとしての風味を引き出していく過程なのですが、十数分という短い時間に急激な温度の変化により強制的に成分変化を行っていくため、焙煎が終わった直後のコーヒー豆は見た目は美味しそうなコーヒー豆ですが、風味を形成する成分が全く落ち着いておらず、本来の風味を発揮することができません。
また、コーヒーの液体としての舌触りも角がたち、どこか尖った印象の舌触りをしています。

時間が経つにつれて徐々に成分が落ち着き、本来そのコーヒー豆が持っている風味や質感を楽しめるようになるのです。
その時期については焙煎後から数えて3,4日目から7日目までが香りも風味もピークであるとカリオモンズコーヒーでは捉えています。
そこから緩やかに味の劣化を起こしながらコーヒー豆は古くなっていくことになります。

ここでロースターとして考えることは、そのコーヒーの個性をどうやって引き出すかはもちろんですが、「どうすればその美味しい期間を長く保てるか」という部分です。
お店でコーヒー豆を購入したお客さまがその日のうちにコーヒー豆を使い切ることはありませんので、できれば美味しい期間は長い方が良いもの。
焙煎の方法でその期間を延ばすことも短くすることもできるのですが、より効果的な焙煎方法を日々模索しています。
毎日何度も焙煎を行っていますが、検証が必要な項目はいつまでたっても尽きませんねぇ。

と、ロースター目線でのコーヒーの味の絶時変化について書いてみました。
バリスタ目線や科学者目線ではまた違った内容になるかもしれませんので、ひとつの参考として読んでもらえたら幸いです。

カリオモンズコーヒーのコーヒー豆には焙煎日が記載されていますので、飲み頃を意識して楽しんでみられてはいかがでしょうか?

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