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イトログ_004

『きっかけ_004』

 

初めての海外に半ば心を躍らせながら、完璧なまでにガイドに忠実に荷造りを進めた。

唯一間に合っていないものと言えば僕の気構えくらいで、モノに関しては少なくとも最近の買い付け時の荷造りよりもきちんとしていたと思う。

このフライトで初めて会うメンバーがほどんとで、成田空港をウロウロとさまよった挙句、ようやく買い付けメンバーたちと合流し、いざ、初めての産地へ向かうことになる。

 

目に見えるもの全てが初めての光景だった。

子どもの頃、親が運転する車の窓から見える景色が新鮮でずっと外を見ていたように、視界に入ってくるもの全てが日本と違い、そして新しかった。

アメリカを経由して、初めて降り立ったコーヒーの産地、ニカラグア。

空港まで迎えに来てくれたエル・ポルベニール農園のセルジオさんが僕が人生で初めて会ったコーヒー農家だ。
(事前にメンバーのブログなんかで生産者の予習はしたから顔はばっちり)

彼の車でマナグアの空港から3時間の道のりを走り、ようやく滞在するオコタルの街のホテルに着いた時にはニカラグアは深夜になっていた。

ちなみに、中米の各国には制限速度があってないようなもので、隙あらばみんなとてつもないスピードで走りだす。

これまでに何度も「死ぬ、、!」と思ったことがあるけれど、慣れというものは怖いもので、最近ではそんな車の中で寝ることもできるようになってしまった。

 

次の日からいよいよコーヒー農園を訪問するスケジュールが開始され、昨晩空港に来てくれたセルジオさんがホテルまで迎えに来てくれ、オコタルから彼の農園があるサンフェルナンド地区を目指した。

正直に言うと、僕は農園訪問を観光地に行くくらいに軽く考えていた。

見晴らしの良い展望台のような場所から街を見下ろし、心地よい風を受けながらコーヒーの木の間を散策する程度にイメージしていた。

実際には山肌を削っただけの舗装されていない道を延々と走り、いくつもの川を車で渡り、ときにはトラックの荷台で砂まみれになりながら進み、切り立つようにそびえる急斜面に植えてあるコーヒーの木の枝をかき分けながら歩かないといけない。

足を踏み外して斜面を滑り落ちたり、足に大量の蟻が登ってきたりと、とてもお客さんたちには案内できないような場所だ。

初めての訪問で酔い止めも持たずに行っていた僕は、案の定、初日に悪路を進む車に酔ってしまい、途中で休憩をさせてもらうはめになった。

ひとつ、イメージ通りなものを挙げるとしたら、道中や農園からの美し景観だろう。

中米の『色』は、日本のそれとは全く違い、もっと濃く、さらに深い色をしている。

透き通るように青い空、深い緑の木々、鮮やかな色の生き物たち。

全てが本当に美しくて、僕は農園を訪問する傍ら、たくさんの写真を撮った。

 

− つづく

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