国内でも違う栽培環境
カッピングが終わってからはコーヒー農園の視察。
ブラジルと言えば平坦な大農園で機械を使って大量生産するイメージが強いですが、ミナスジェライスとエスピリートサントの境目にあたるこのカパラオのエリアは標高が高く斜面が多いエリアになっていて、中米のコーヒー農園と同様に山の斜面でコーヒーが栽培されています。
このNinho da Aguia農園では20年ほど前からオーガニック栽培をはじめており、恵まれた環境を活かした栽培方法や、ヒマワリやコーンを一緒に植えることで土壌の成分をコントロールするなど、様々な角度から良いコーヒーが育つ環境を整えています。
農家さん自身も良いコーヒーを積極的に飲むことを心がけているそうで、休日を使ってレベルの高いカフェにコーヒーを飲みに行くなど自らの舌でも味をきちんと判断できるように努めているとのことでした。
当たり前のように感じますが、実は生産国では味の判断ができるコーヒー農家は多くなく、大多数は自分の農園の一番良い味を知ることなく出荷しているのが現実です。
機械を使わず全てを手で収穫することはとても手間と人件費を要しますがそれをこのブラジルで実現できていることに驚きました。