エル・ネグリート
セルジオさんのエル・ポルベニール農園をまわった次の日からは、
ルイスさんの案内でいくつかの農園を訪問してきました。
最初に訪れたのは、エル・ネグリート農園。
農園主はこの人、サラティエルさんです。
熊みたいですが、とってもいい人です。
彼の案内でエル・ネグリート農園をまわってきましたが、
この農園の苗床には変わったものがありました。
これは発芽用のベッドです。
通常は地面に直接パーチメント(殻がついた状態の豆)を蒔くのですが、
ここではこのベッドに豆を蒔いて発芽させます。
虫などの影響を受けにくいほかに、作業時に腰を曲げないで済むので
ワーカーの負担軽減にも役立っているようです。
ちなみに写真の上に見える網には、これから植物を這わせて
日陰を作るとのことでした。
僕も体験させてもらいましたよ。
作業自体は難しくないですが、
一日に1500個ほどを作るということで
気が遠くなる作業です。
どこの農園にいっても感じる事ですが、
僕たちが思っている以上にコーヒーというのは人の手がかかっています。
下の写真、なんだかわかりますか?
答えは豆を取り出した後の果実です。
ちょうど果肉にあたる部分です。
豆を取り出した後も捨てるのではなく、
このようにコンポスト(堆肥化)して肥料として再利用することで、
ゴミの減少と自然環境の保護にも役立ちます。
別の農園で説明しますが、精製処理に使った水も
液肥として散布するなど、徹底した管理体制がしかれていました。
ちょうど収穫したチェリーがありましたので、
熟度の順に並べてみました。
上に出ているチェリーが完熟です。
一番左のチェリーは過熟になってしまっています。
見分けながら収穫していくのも大変な作業です。
彼の農園は数年前に国際コンテストで入賞を果たしました。
それも徹底した管理体制とコーヒーにかける情熱の賜物なんだなと
とても納得した農園訪問でした。
奥様とお母様との一枚。
もう一度言いますが、とっってもいい人です。