物資、その後。
以前、東日本大震災の被災者のための物資を
工房で集めて送りますとお知らせしましたが、
皆さまの協力のおかげでたくさんの物資が集まりました。
工房にきていただいた方は沢山の段ボールの山が
あったのを見たかと思います。
その後、物資を無事に託すことが出来ました。
初めは行政機関への持ち込みを考えてました。
でも縁あって、直接現地へ赴かれるご夫婦の
トラックに積んでもらえる機会がありましたので、
集まった物資と、もし発送となった場合にと
事前に徴収させていただいた500円の全てを託しました。
梱包中の様子。
そのご夫婦は共に被災地の出身。
すでに一度現地へ赴き、身内を探したとのこと。
その時の写真を見せていただきながら、
一枚一枚ていねいに説明してくださいました。
がれきが積み上がった一枚の写真。
報道などでもよく目にするような写真でした。
「ここにはね、僕の実家があったんですよ。」
連日の報道で、どこか目に、耳に、なじんでしまっていた被災地の現状。
でもこれはたくさんの命や生活、思い出、何もかもを奪った真実の出来事。
それを再認識させられた一枚の写真でした。
今回もまたご親族を探しに行かれるとのこと。
どうか、会えますように。
僕たちに出来る事は本当に僅かですが、
出来ることは精一杯、そして何よりも「忘れないこと」。
みなさんの思いと一緒に、
必要としている人の手に直接渡してもらえそうです。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今はただ、祈りましょう。