【声】005_ニカラグアにて
自分が作っているコーヒーの美味しさを知らない生産者が多くいるのをご存知でしょうか。
生活費を得るためにコーヒーを生産する彼らは、自分で飲むことなく全量を組合などに販売します。
近年は若い作り手を中心にコーヒーのテイスティングを学ぶ生産者も増えましたが、それでも自分の畑で採れるコーヒーを味を知らずに生産しているケースも多いです。
自分たちが作っているものの美味しさを知り、誇りを持って作りつづけてほしいと考える私たちは、毎年の訪問時に彼らのコーヒー豆と器具を持参し、その場で抽出して一緒に飲んでいます。
その最中、ニカラグアの生産者から出た言葉。
自分の畑で採れるコーヒーが、どのように焙煎されどのように飲まれているのか、消費者目線で飲むことで、生産に対する新たな知見を得ることができます。
作り手が使い手の視点を得ることの重要性は、私たちロースターやバリスタの仕事にもそのまま当てはまります。
熱意のある生産者に負けないよう、高い視点、広い視野で私たちも仕事を続けていきたいです。