【声】012_エルサルバドルにて
コーヒーの木は、種を植えて50日ほどで発芽し、その後早くても3年の月日を経て、ようやく収穫可能な大きさまで成長します。品質が安定するまではさらに数年を要します。
そのあいだ、その畑からは収穫ができないので、どんなに頑張ってお世話をしても収入を得ることはできません。
そのため、ほとんどの畑では毎年少しずつ植え替えをすすめ、常に一定の収穫ができるように調整しながら栽培をしています。
植え替えをしてから収穫できるようになる間も雑草の手入れや施肥、病害虫対策などたくさんの作業が必要となりますが、数年後にこの木からどんなコーヒーが誕生するのか、生産者たちは期待を胸に首を長くして待っています。
同様に私たちも、苗木だったコーヒーが毎年訪問するごとに大きくなり、本格的な収穫を迎えた後カッピングテーブルに並んでいる様子を見ると、とても感慨深くなります。
時の流れを感じるとともに、自分たちも1人の生産者として彼らと一緒にコーヒー作りをしていることを実感します。