【声】017_エチオピアにて
今年はじめての訪問となったエチオピア。
毎年通う中米とは違ったたくさんの新しい体験と学びがありました。
2018年に創業したウェテ・アンベラ社はグジやイルガチェフェ地方の小規模生産者からチェリーを集めて生産したコーヒー豆を、消費各国に輸出しています。
「もしひとつだけ願いが叶うとしたら、何を願いますか?」という質問が投げかけられた際、エリアスさんからこのような回答が返ってきました。
近隣の小規模生産者たちが誇りを持ってコーヒー生産に携わること。幸せに暮らすこと。
周りが幸せであることが自分自身を幸せにする、と話してくれた彼の言葉には、社会の中で生きる人としての幸せの本質が詰まっていました。
私たちが日々淹れるコーヒーも同じ。
それは自分を満たすためではなく目の前の誰かを豊かにするためにあり、その姿を通じてコーヒーのプロフェッショナルとしての充足を感じることができるのです。
立っているフィールドは違えど、同じ意思を共有する仲間として距離が近づいたように感じた一言でした。