【声】021_ブラジルにて
ベトナムと並び世界屈指のコーヒー生産国であるブラジル。
コーヒー産業全体に大きな影響を与えるブラジルのコーヒー生産ですが、その歴史と影響力ゆえ、これまでスペシャルティコーヒーの文脈の前線に立つことは多くありませんでした。
2019年にブラジルを訪問した際、近隣のコーヒー生産者たちを集めた勉強会が開催され、中心人物のひとりであるフェリペさんが全員に向けて話した言葉は、世界の潮流を取り込み生まれ変わろうとするブラジルの姿勢そのものでした。
大きな産業ゆえフットワークが重くなっているブラジルのコーヒーシーンに警鐘を鳴らし、時代の流れに敏感に細かく対応していく必要性を説いていたフェリペさん。
消費国におけるブラジルコーヒーのイメージを変えることは容易ではありませんが、いつか高品質のコーヒー生産国として認知される日が来ることを、彼は現実的な未来として描いているようでした。