【産地レポート2023】エルサルバドル初日
エルサルバドルに着いた初日、フェルナンドさんと一年ぶりに再会し、一緒に農園を散策しました。
この時期のエルサルバドルは収穫や生産処理はほぼ終わり、来年に向けての準備期間を迎えています。
大仕事を終えた木はやや疲れた様子でしたが、すでに来年に向けての蕾を多くつけていました。
コーヒーのことはもちろん、リマ家のコーヒー生産者としての歴史や2005年に起きた大噴火のことなど、畑を歩きながらたくさんの話をしました。
ラス・ラデラスからパカマラ種、エル・コロソからゲイシャ種をそれぞれ購入させてもらっていますが、どちらも樹齢に応じて年々味わいが豊かになっている印象があります。
今年は全体的に収穫量、品質ともに良いようで、労働者に払う賃金を10%ほど増やしたそうです。
フェルナンド曰く「みんなで喜びを分かち合いたい」とのことで、例年たくさんのピッカーで賑わう中、一人ひとりに声をかけながら歩く彼の姿を思い出しました。
リマ家のコーヒーのルーツとなるサンタ・エレナという農園がありますが、ここには一部に当時から育つ樹齢100年を越えるコーヒーの木が残っています。
その木々から収穫したチェリーだけで作ったロットがあり、フェルナンドさんからの提案で少し譲ってもらえることになりました。
「特別なストーリーをもったコーヒーだから特別な友人にだけ渡したい」と話してくれたフェルナンドさん。
彼の好意にしっかりと応えたいと、初日から士気が高まった訪問となりました。