finca san jose サン・ホセ農園を訪ねる。

私たちが買い付けの際に滞在するオコタルという町から車で30分ほどの場所。比較的標高の低いディピルトというエリアに農園はあります。

農園主のエウドロさんは30半ばの若いコーヒー農家。私たちが訪問するときは必ずご夫婦で迎えてくれます。

2011年から継続的に買い付けをさせていただいています。2017年には私たちの買い付けで得られた利益を使い、より精度の高い設備を整えることができました。

- サン・ホセ農園
エウドロ・ギレン氏は、農園経営者としては比較的若い生産者です。
元々は彼の父の農園であったこの場所を、父の死をきっかけに引き継ぎました。
きれいな水が流れる川を農園内に所有していることから、その水を汚さない努力をしており、コーヒー生産で使用された水は何層ものろ過フィルターを使用してきれいな水に戻してから川へと還されます。
コーヒーの実から出た果汁はプールへ貯蔵し、日光による蒸発を利用して濃度を上げてから、液肥としてコーヒーの葉に散布するなどの工夫も見られました。
私たちが継続的に買い付けを行なっているその利益を活かし、数年前には精度の高い処理設備も整えました。
まだまだ若い彼は日々新しい取り組みを実行し、更なる品質を追い求めています。
コーヒー豆の特徴
- 農園標高
- 約1,200m
- 生産品種
- カトゥーラ
- 処理方法
- 水洗式
- 2017年
クルミを思わせるもったりとした風味に、きび砂糖やわずかにはちみつを感じる立体的な甘さとマンゴーやメロンのような淡く熟度の高い酸味が複雑に合わさり、心地よくバランスに優れたコーヒーに仕上がっている。
- 2016年
ローストアーモンドや黒糖のような深みのある風味が特徴。完熟したリンゴをジャムにしたような淡い酸味を伴った甘さがあり、ライチのように弾力のある質感と相まって、ライトな口当たりながら印象深い味わいに仕上がっている。
- 2015年
深く焙煎しても残るブラックベリーやカシスのような重い果汁感が赤ワインのようなボディを与え、ビターチョコレートを思わせるリッチな甘さが味に厚みを加えている。後味にはハーブのような清涼感も感じられる。